Audio-Technica
Audio-Technica ATH-M50x レビュー
作りは堅牢だが、低音が強めでピアノ練習より音楽鑑賞に寄った人気モニター
Audio-Technica ATH-M50x レビュー総評
オーディオテクニカの M シリーズで最も知られたモデルです。付属品は充実していますが、公開測定では低音と高音が持ち上がった傾向が指摘されています。
結論
人気が高く作りもしっかりしたモデルですが、当サイトの基準では練習用としておすすめしていません。公開測定で低音と高音の持ち上がりが指摘され、打鍵の強弱やバランスの判断がずれやすいためです。練習用には同シリーズの ATH-M40x を検討すると良いでしょう。
Audio-Technica ATH-M50x は電子ピアノ練習に向いているか
非推奨の理由
- 低音・高音の強調があり、練習時の音の確認には不向きです
5軸練習スコア
各軸は1〜5で、公開仕様から機械算出しています。主観的な「音が良い」評価は含めていません。
- 音の正確性
電子ピアノの音色やタッチの差をどれだけ素直に聴き取りやすいかです。強い低音・高音の味付けが少ないほど練習向きです。
- 2.7 / 5
- 長時間快適性
重さ、側圧、イヤーパッド、交換しやすさから、30分以上の練習で疲れにくいかを見ています。
- 4.1 / 5
- 遮音性
音漏れと外の音の入りにくさです。夜間練習や家族が近くにいる環境では高いほうが扱いやすいです。
- 4.5 / 5
- 実用性
電子ピアノへの挿しやすさ、ケーブル長、変換アダプタの有無、収納性など日常の使いやすさです。
- 5.0 / 5
- コスパ
価格に対して、練習で役立つ仕様がどれだけ揃っているかです。単に安いほど高いわけではありません。
- 3.8 / 5
電子ピアノ練習での判断ポイント
端子互換
3.5mm端子と6.3mm変換の両方で使いやすい構成です。
夜間練習
密閉型なので音漏れを抑えやすく、夜間練習や集合住宅向きです。
長時間練習
285gのため、長時間練習では側圧や重さの感じ方を確認したいモデルです。 パッド交換に対応しており、長く使いやすい点も練習用途では強みです。
ケーブル運用
3mのケーブルで、据置型電子ピアノでも姿勢を崩しにくい長さです。
サウンドシグネチャー分類は独立した複数の公開ソースの一致に基づいて判定しています。当サイトでFRグラフ画像の再掲は行いません。
Audio-Technica ATH-M50x の音の傾向
明確なV字(低音・高音ブースト)
低音と高音が大きく強調されたチューニング。ピアノ練習では中音域の輪郭がぼやけがちです。
参考ソース
- Audio Science Review — サウンド傾向の判定に利用
- Home Studio Basics — サウンド傾向の判定に利用
サウンドシグネチャー分類は独立した複数の公開ソースの一致に基づいて判定しています。当サイトでFRグラフ画像の再掲は行いません。
Audio-Technica ATH-M50x のメリット・デメリット
メリット
- ケーブル着脱式で、3.0mストレート・1.2mストレート・1.2mカールの3本が付属する
- 耳に当たる部分が前後90度回り、片耳だけ外して音を確認しやすい
- 折りたたみ機構とポーチ付きで、持ち運びやすい
- 38Ωで、電子ピアノ本体のヘッドホン端子でも音量を取りやすい
- 交換用イヤーパッドが別売で用意されており、長く使える
デメリット
- 公開測定では低音に山があり、左手の和音が実際より厚く聴こえやすい
- 高音の一部にも強調があるとする測定がある
- 本体285g(ケーブル除く)と重めで、長時間の練習では頭の圧迫を感じることがある
- 練習での音の確認を重視するなら、同じシリーズの ATH-M40x や ATH-M20x のほうが向く
Audio-Technica ATH-M50x が向いている人
練習よりも音楽鑑賞や録音物のチェックが中心で、電子ピアノにもつなぎたい方。
電子ピアノ練習での注意点
ケーブル着脱式で、3.0mのストレートケーブルを使えば据置型にも届きます。ただし低音が強めに聴こえる傾向があるため、左手の音量バランスの判断には注意が必要です。
Audio-Technica ATH-M50x のスペック
電子ピアノ練習では、まず端子、ケーブル長、インピーダンス、重さ、パッド素材を確認すると失敗しにくいです。
- タイプ
密閉型は音漏れを抑えやすく夜間練習向き、開放型は自然に聴こえますが周囲に音が漏れやすいです。
- 密閉型
- ドライバー口径
音を出す部品の大きさです。大きいほど低音に余裕が出やすい一方、これだけで音質は決まりません。
- 45 mm
- インピーダンス
ヘッドホンの鳴らしやすさです。電子ピアノではおおむね32〜80Ω前後が扱いやすく、250Ω級は音量が小さく感じることがあります。
- 38 Ω
- 感度
同じ音量設定でどれくらい大きく鳴るかです。数値が高いほど音量を取りやすい傾向があります。
- 99 dB
- 周波数帯域
再生できる音の範囲です。数字の広さだけで良し悪しは決まらず、練習では音の癖が少ないことを優先します。
- 15 Hz〜28000 Hz
- 重量
頭や首への負担に関わります。長時間練習では軽いほうが楽ですが、装着感やパッド素材も影響します。
- 285 g
- プラグ
電子ピアノは6.3mm端子が多いです。3.5mmのみのヘッドホンは変換アダプタが必要になる場合があります。
- 3.5mm(6.3mm変換アダプタ付属)
- ケーブル長
据置型電子ピアノでは3m前後あると余裕があります。短いと姿勢や椅子位置がケーブルに制限されます。
- 3 m
- ケーブル着脱
ケーブルを外せるかです。外せるモデルは断線時に交換しやすく、収納もしやすいです。
- 可
- 接続
有線は遅延がほぼなく練習向きです。Bluetoothは便利ですが、遅延で打鍵と音がずれることがあります。
- 有線
- パッド交換可否
イヤーパッドを交換できるかです。汗や劣化で傷みやすいので、長く使うなら交換可のほうが安心です。
- 可
- 折りたたみ
折りたためるかです。持ち運びや収納には便利ですが、自宅据置なら優先度は高くありません。
- 可
- 携帯ケース
持ち運び用ケースの有無です。自宅練習中心なら必須ではありません。
- 付属
- 発売年
発売年です。古いモデルでも定番として継続販売されている場合は、部品供給やレビュー情報が豊富なことがあります。
- 2014
Audio-Technica ATH-M50x と比較したいヘッドホン
Roland
RH-300
¥27,500
ローランドの上位モニター。3.4mケーブルと45mmドライバーを備えた密閉型
Sony
MDR-7506
¥19,800
海外の放送・録音現場で定番の密閉型。カールコードの扱いを確かめれば練習にも使える
Beyerdynamic
DT 770 PRO 80Ω
¥22,000
やわらかいベロアパッドで耳が蒸れにくい、長時間練習向きの密閉型ヘッドホン